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多読は何を読めばいい?教材の種類と選び方

英語の多読を始めようと思っても、何を読めばいいのかで迷う人は少なくありません。多読に使える読み物には、学習者向けに難しさを調整したものから英語圏の読者向けに書かれた洋書まで、いくつかの種類があります。この記事では、種類ごとの特徴と向いている人を一枚の表で整理し、最初の1冊・1本の選び方まで案内します。

厚さも色もまちまちな本が、ページの側を見せて縦に並んでいる

この記事のポイント

  • 1冊を読み切る達成感がほしいなら、Graded Readers(レベル別リーダー)
  • ニュースが好きなら、学習者向けのやさしいニュース
  • 時事に限らず、いろいろな話題に触れたいなら、レベル別の短い記事
  • 絵を手がかりに物語を楽しみたいなら、児童書・絵本
  • 読みたい作品が決まっているなら、一般の洋書

多読の教材には、どんな種類がある?

多読の教材は、学習者向けに難しさを調整したものと、英語圏の読者向けに書かれたものの2つに分けて考えると整理しやすくなります。主な種類は、次の5つです。

  • Graded Readers(レベル別リーダー)
  • 学習者向けのやさしいニュース
  • レベル別の短い記事
  • 児童書・絵本
  • 一般の洋書

初めの3つが学習者向けに難しさを調整したもの、残りの2つが英語圏の読者向けに書かれたものです。全部をそろえる必要はなく、どれか1つから始められます。種類ごとの特徴と向いている人を、表にまとめました。

表 多読の教材の種類と、向いている人

表 多読の教材の種類と、向いている人
種類どんな読み物か向いている人こんなときは別の教材へ
Graded Readers学習者向けに、単語と文の難しさを段階ごとに書き分けた本初めての人。英語の本を1冊読み切る体験がほしい人学習者向けの文に物足りなさを感じ始めたとき
学習者向けのやさしいニュース実際の報道を、学習者に合わせて書き直した記事時事に興味がある人。ふだん日本語でもニュースを読む人取り上げられている話題に興味が持てないとき
レベル別の短い記事同じ話題を、難しさごとに書き分けた短い英文時事に限らず、身近な話題から好きなものを選びたい人長い話の続きを追いかけたくなったとき
児童書・絵本英語圏の子ども向けに書かれた本。絵が場面を伝えてくれる絵の助けを借りて、短い話を楽しみたい人子ども向けの話題に気持ちが乗らないとき
一般の洋書英語圏の大人向けに書かれた本。マンガや雑誌も同じ仲間読みたい作品が決まっている人。学習者向けのものを何冊も読み切った人話の大筋を追うだけで手いっぱいになるとき

どの種類にも、やさしいものから難しいものまで幅があります。同じ種類の中で迷ったら、難しさを下げてください。難しさの合わせ方は 「ちょうどいい難しさ」の見つけ方 で扱っています。

Graded Readers(レベル別リーダー)とは?

Graded Readers(レベル別リーダー)は、英語の学習者向けに、単語と文の難しさを段階ごとに書き分けた本の総称です。昔話や名作を書き直したものもあれば、学習者向けに書き下ろされた話もあります。

段階の分け方は出版社ごとに決まっていて、表紙や巻末などに目安が書かれています。最初の1冊は、その目安を見て選びます。迷ったら、やさしいほうの段階を選んでください。

1冊が薄く短いので、英語の本の最後のページまでたどり着く体験を早いうちに持てます。初めての人や、本を1冊読み切ってみたい人に向いています。書店で買えるほか、図書館で借りたり、電子書籍で手に入れたりもできます。

同じ段階の本を何冊か続けて最後まで読めるようになったら、ほかの種類も試してみてください。

学習者向けのやさしいニュースは、どんな人に合う?

学習者向けのやさしいニュースは、実際の報道を英語の学習者に合わせて書き直した記事です。時事の話題に興味がある人や、ふだん日本語でもニュースを読む人に向いています。

一般のニュースサイトに載っている記事とは別物で、使われる単語がやさしく、文も短く整えられています。

取り上げる話題は、その時期の出来事に左右されます。話題に興味が持てないときは、ほかの種類に切り替えれば済みます。

レベル別の短い記事は、どんな人に合う?

レベル別の短い記事は、学習者向けのサイトやアプリが提供する、同じ話題を難しさごとに書き分けた短い英文です。時事に限らない身近な話題から、好きなものを選びたい人に向いています。

自分に合う難しさを選べるのが特徴です。1本ごとに区切りがつくので、まずは英語に触れる量を重ねたい人にも合います。

登場人物や筋の続きを長く追いかけたくなったら、Graded Readers も手に取ってみてください。

児童書や絵本は、多読に使える?

児童書や絵本は、英語圏の子ども向けに書かれた本で、多読にも使えます。学習者向けに作られたものではありませんが、ページごとの絵が、文の内容をつかむ手がかりになります。

子ども向けといっても、会話の言い回しはくだけていて、見慣れない表現も意外と出てきます。やさしそうに見える本でも、迷ったら薄いものから手に取ってください。

絵の助けを借りながら短い話を楽しみたい人には、よい入り口になります。子ども向けの話題に気持ちが乗らないときは、無理に続けなくてかまいません。

一般の洋書は、いつから読める?

一般の洋書は、英語圏の大人に向けて書かれた本です。学習者向けの本や記事を、何冊も続けて最後まで読み切れるようになったころが、試しどきです。

単語や文の難しさが学習者に合わせて調整されていないため、始めたばかりのころは、話を追うだけで手いっぱいになりがちです。基本は学習者向けのものから始めるほうが楽ですが、手に取りたい洋書がはっきりしていて、試しに数ページめくって話の大筋を追えるなら、最初から選んでもかまいません。

マンガや雑誌、一般のニュースサイトの記事も、英語圏の読者向けに書かれたものの仲間です。

英語で手に取りたい作品が出てきた人に向いています。読みたい本がはっきりしていることは、それだけで続ける力になります。

最初の1冊・1本は、どう選べばいい?

最初の1冊・1本は、学習者向けの3種類(Graded Readers・学習者向けのやさしいニュース・レベル別の短い記事)のどれかから選ぶと始めやすくなります。どれを選んでもかまいません。選ぶときは、次の点を見てください。

  • 興味のある話題か
  • 短く、薄いものか
  • すぐ手に入るか
  • 難しさに迷ったとき、やさしいほうを選んでいるか

いちばん効くのは、話題に興味があるかどうかです。知りたいことが書いてある読み物なら、先へ進む手が止まりにくくなります。

すぐ手に入るかどうかも、意外と見落とされがちです。取り寄せを待つあいだに気持ちが冷めるより、今日手に取れるもので始めるほうが続きます。種類は1つに決めなくてよく、途中で混ぜても問題ありません。

読み物が決まったら、次は始め方の全体像です。難しさの決め方や続け方までを 英語多読の始め方 にまとめています。

アプリで読むなら、何を見ればいい?

アプリで読むなら、まず、ここまでで選んだ種類の読み物がそのアプリにあるかを見てください。そのほかの基準は、アプリどうしを比べた 英語多読アプリの選び方 で扱っています。

多読アプリを使えば、読み物を探すことや難しさを合わせること、読んだ量を記録することの多くを、アプリに任せられます。どこまで引き受けてくれるかは、アプリによって異なります。Randoku は、この記事の表でいえば「レベル別の短い記事」にあたる英文を提供する英語多読アプリです。

まずは1本、読んでみてください。

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